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2011年1月9日 - 2011年1月15日

2011年1月10日 (月)

銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介

銅版画家・牧野鈴子の絵本「孵化」の紹介

牧野鈴子は、魅力的な銅版画を多く制作している。はじめての絵本「孵化」では、少年と鳥が、未来に向けて同化していく。アンリ・ミショーの詩「消える鳥」に触発されて描いた銅版画をもとに、完成した絵本です。女性らしい繊細な線をもつこれらの絵は、不思議な情感を残してくれる。これは一種の不安感に近いものだと思います。孵化することは未来への夢と同意語ですが、これは「アリアドーネの罠」に共通するおそれをすら感じさせてしまう。

2011年1月 9日 (日)

美しい『踊るサテュロス』に想いをはせる

美しい『踊るサテュロス』に想いをはせる

Odoru2005

1998年3月5日―。フランチェスコ・アドラーニャが舵をとる漁船が、最大の収穫と目される“獲物”を積んで入港しました。その“獲物”とは、地中海の真中、パンテレリーア島と南シチリアのボン岬の間、水深480mの海底で底引網にかかった《踊るサテュロス》でした。海から引き上げられた時、この青銅のブロンズ像は劣化し、古錆が大量に付着していました。また両腕と支えとなる右足は失われていたものの、その躍動感あふれる姿は、この作品が偉大な芸術家の手になるものであることを物語っていました。「サテュロス」とは、ギリシャ・ローマ神話で葡萄酒と享楽の神デュオニソス(バッカス)の供をする森の精です。葡萄酒に酔い有頂天になって踊る姿が生き生きと表されています。古代ローマ彫刻のレリーフなどに見られるサテュロス像と同様、おそらくこの像も豹の毛皮をかけ、左手には宴に供された器を、右手には松笠を載せた杖を持っていたのでしょう。《踊るサテュロス》は、像の出来栄えや様式などから、紀元前2世紀から紀元前1世紀ごろに制作されたと考えられています。数年間にわたる修復と調査を経て、《踊るサテュロス》は、現在、シチリア島のマザラ・デル・ヴァッロ市博物館に収蔵・展示されています。

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