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2013年8月10日 (土)

本の紹介・松谷みよ子著「学校」

本の紹介・松谷みよ子著「学校」

ひさしぶりの本の紹介コーナーです。松谷みよ子さんの現代民話考シリーズに収められている、「学校」を紹介したいと思います。松谷みよ子さんのお話には、戦前戦後色が色濃く反映されています。そのためか、重く暗いイメージがあります。この「学校」も、例外ではありません。ただ、どのような時代であれ、子どもたちの集まっている「学校」という場は、特有な浮遊感が漂っているものです。このような場だからこそ、怪談話が多く生まれるのかもしれません。子どもたちが帰ってしまった「校舎」には、何が居ても不思議はない、幽霊や妖怪がいても・・・。子どもたちが成長すれば随時その校舎を後にする、先生にしても数年もすれば去っていく、行き過ぎる場だからこそ「ふりかえる」意識が芽生えても不思議はない。松谷みよ子さんの視線はあくまでも優しい、「学校」という限られた場だけではない、そこに住む周辺集落の人々の心情にも深く入っていく。この人の魅力は視線にあるのかもしれない、相当に残酷な出来事が背景にあったとしても、その眼は常に翻弄されたその人々に向けられています。

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今年も、あの日がやってきました。暑い日になりました、ヒロシマ・ナガサキに繰り返し想うことがあります。わたしのアトリエには、松谷みよ子さんの「まちんと」があります。戦争は、大切なものをすべて失わせます。

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